最終氷期の終わり

最終氷期とといわれる更新世最後のウルム氷期の時代は約七万年前に始り、海水面の低下は最大130メートルに達した。現在の海底地形の130メートルの深度をたどると、佐渡島とのわずかな海峡を残すのみになってしまう。佐渡との陸橋は生物の固有種の成立や石器時代の人々の往来など興味の多い問題である。海岸線は日本海に大きく後退した。新潟沖には広い沖積池が広がり、越後平野にも幅広い谷が刻まれ扇状地や段丘も形成された。この最終氷期も終わりに近づく約一万八000年前から地球の気候が温暖化を始め、大陸の氷河がとけるにつれ、海水面の上昇が始った。一万年前に一時冷却になったがその後も海水面は上昇をつづけ、六〇〇〇年前に最高に達した。この海進は縄文海進といわれている。氷河期から形成された谷は山地からの大量の土砂の流失によって急速に埋めたてられた。

最終氷河の終わり